図書館戦争
本日はこちら。
「図書館戦争」
作者:有川浩
正義の味方、図書館を駆ける!-公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩られる本を、明日を守れ。
言わずと知れた名著だとは思いますが、私のなかで特別な本なのでご紹介。
(読破済みのかたも多いと思うので、ネタバレしまくりです。未読の方はまず読んでみてください)
本編4巻、別冊(スピンオフ) 2巻の計6巻が単行本・文庫本で出版されています。
また、コミカライズ2種、アニメ化、実写映画化もしている、人気作品です。
主人公・笠原郁が就職したのは検閲から本を守る図書隊。
配属先の上司・堂上篤をはじめとする愉快な仲間たちと共に、本を守り抜くストーリーです。
私がこの本と出会ってから10年以上経ちますが、何度読み返しても面白いストーリーです。
また、「検閲から本を守る」という彼らのミッションが、現代に通ずるところもあります。
「青少年を不健全な図書から守る」なんていうような条例が報道されるたびに、リアル図書館戦争とも話題になりますよね。
もちろん、その方面でもなかなか秀逸なストーリーだと思いますが、何より登場人物が魅力的なのもこの物語のアピールポイントでしょう。
私は図書館戦争のあまりの魅力に、周囲に布教し一大ムーブメントを巻き起こした経験があるのですが、やはり大きな話題は
「ところであなたは誰派??」
というものでした。皆さんもそうだと思います。
私は、10年経った今も変わらず堂上教官一筋です。
俗っぽい言い方をすれば「同担歓迎堂上教官強火オタ」です。
郁のことが大好きな堂上教官が好きです。
茨城県展の郁を慰めるシーンも、当麻先生亡命事件の「泣くな、笑え」のシーンも、堂上教官の郁を思う気持ちがとても良い……
そして別冊の甘々な二人を見て砂糖を吐きそうになるまでがテンプレ。
堂上教官の少し不器用ながらも郁を思って行動しちゃうところが好きです。
もちろん、小牧教官や手塚も好きです。それぞれのカップルが末永く幸せでいてほしいです。
初読のときから大人になって、玄田隊長と折口さんの関係も素敵だなと思えるようになってきました。
本当に、図書館戦争は素敵な物語だと思います。
余談ですが、大学入学後、図書館で「図書館の自由に関する宣言」を見かけて、職員の方に無理を言って写真を撮らせてもらいました。
本物を見かけてドキドキしちゃいましたね。