人狼への転生、魔王の副官
今回はこちら。
作者:漂月
人狼の魔術師に転生した主人公ヴァイトは、魔王軍第三師団の副師団長。辺境の交易都市を占領し、支配と防衛を任されている。
元人間で今は魔物の彼には、人間の気持ちも魔物の気持ちもよくわかる。おかげで周囲からは知勇兼備の名将だと思われているが、実際は苦労の連続だ。
やたらと暴力に訴えがちな魔物たちを従え、すぐに文句を言う人間たちも何とかして、彼は今日も魔王軍の中堅幹部として頑張る。
小説家になろうに掲載されている作品で、書籍化(アース・スターノベル)・コミカライズ(コミックアース・スター)もされています。
いわゆる亜人に転生し、人間だった頃の思想をうまく活かす、というのはなろう系ではよくあるものだと思うのですが、この作品は細部もきちんと作りこまれている印象です。
主人公だけでなく、周囲の人物も魅力的なひとが多く、読んでいてとても面白いです。
最後はハッピーエンドなのもいいですよね。
私自身は、なろう系で俺TUEEEやハーレムものが苦手なんですが、この作品はそういった要素がほぼなく、ファンタジーとして面白い作品だと感じています。