本好きの下剋上
今回ご紹介するのはこちら。
「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~」
作者:香月 美夜
本が好きで、司書資格を取り、大学図書館への就職が決まっていたのに、大学卒業直後に死んでしまった麗乃。転生したのは、識字率が低くて本が少ない世界の兵士の娘。いくら読みたくても周りに本なんてあるはずない。
本がないならどうする? 作ってしまえばいいじゃない。
目指すは図書館司書!
本に囲まれて生きるため、本を作るところから始めよう。
(小説家になろうより引用)
こちらは、小説家になろうに掲載された長編作品です。また、TOブックスにて書籍化、comicコロナにてコミカライズもされています。
さらにアニメにもなっており、2019年10-12月に1期、2020年4月から2期が放映されます。
こちらも非常に読み応えがあり、休日が溶けます。
ストーリー
高熱をきっかけに異世界転生していると気付いた主人公マイン。前世で大好きという言葉では語れないくらいの本の虫だった彼女は、この世界に庶民が手に取れる本がないどころか紙も羊皮紙を使っているような文化だと知り、絶望します。
そこで彼女は、「本がないなら作ればいいじゃない」と、前世で詰め込んできた知識を活かして本づくりを行い、世界を席巻していく、という物語です。
著者のコメントにもあるように、序盤は異世界転生したせいなのか主人公の性格にもやっとさせられますが、徐々に世界に馴染んでいきます。
人物
ストーリーが進むにつれ、関係性が変わったりするので一概に語ることはできませんが、主人公CPの関係がとても好きです。
言葉にすることが難しいけれど、いちばん大事な存在である、そんな関係です。
周囲の人物も、一癖二癖あるような人ばかりでとても面白いですし、周囲のすったもんだも楽しめる作品です。
序盤の主人公の性格や、本に関する知識がすごすぎることに若干首をかしげることもありましたが、ストーリーとしてはかなり面白いです。
また、ドキドキワクワクするアクションのような場面や、心にそっと触れるような場面まで、いろんなシーンがあるので、読んでいてとても楽しいです。
ぜひ読んでみてください(ただし空き時間が溶けます)