21歳フリーター、非常階段にてメイドと喫煙す。
本日はこちら。
作者:丸腰こよみ
雑居ビルの非常階段で、煙草を片手に男女がただ会話をするというのがこの物語の大半を占めています。
ありふれた日常の一コマを垣間見ているような、そんな小説です。
特に大きな事件があるわけでもないし、突飛な設定もありませんが、ただただこんな日常もあるなあ……と思わせてくれる良い作品です。
安らかに読むことができるので、このご時世でもどこかほっとさせてくれるように思います。
そこまで文字数が多いわけではないので、数時間でさっくり読めるのでちょっとした時間に読むのがおすすめです。
なろうリーダ
今回は、アプリのご紹介です。
「なろうリーダ」
こちらは、小説家になろう作品のリーダアプリです。
こちらのアプリ、個人的に嬉しいポイントがたくさんあります。
オフラインで読める
あらかじめデータをキャッシュしておけば、オフラインでも作品を楽しめることができます。
電波の届きにくいところや、飛行機の中でも、小説が楽しめるっていいですよね。
また、wi-fi環境下でキャッシュしておけば、データ通信料の節約にも!
カスタマイズの自由度の高さ
そして、最大の魅力はカスタマイズの自由度です。
- フォント
- 文字の大きさ、行間
- 縦書きor横書き
- 一段組or二段組
- ページタイプorスクロール
- 背景色、文字色
こんなことがカスタマイズできます。
文字色・背景色は既定の色も豊富ですし、そのなかにしっくりくるものがなければカラーコードで指定することもできます。
また、ライトモード・ダークモードが用意されており、それぞれのモードで色を設定することができます。
地味にありがたい…!
その他個人的に嬉しいこと
長押し無効
小説を読んでいるとき、つい画面を長押ししてしまって文章を選択してしまう、なんて経験があるかたもいると思います。
こちらのアプリでは、ロングタップを無効化する設定もできるので、そういったことから解放されます! 嬉しい…!
音量キー・タップでスクロール
画面をスワイプしなくてもスクロールできます!
前述の長押し無効に加えて、こういう設定が可能なことでより個人にあった読み方ができるのでいいですよね。
前書き・後書きをキャッシュするか選べる
小説に没頭したいとき、なろうの話ごとに前書き・後書きがあるとやや集中がそがれてしまうような気がしていたのが解消されました。
しおり自動化
しおりを自動で挟んでくれる機能もあるのですが、最後の表示位置に自動で挟む設定ができるので、間違ってアプリを閉じてしまったときにも同じ場所から読むことができます!
このアプリは本当に使い勝手が良いと感じています!
また、レビューでリクエストを出すと場合によっては採用されることもあり、さらに使い勝手がよくなるのではないでしょうか…!(私もライトモード・ダークモードでの個別の色設定リクエストが採用されました)
ぜひ使ってみてください~!
北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし
今回はこちら。
作者:江本マシメサ
陽気な名ばかり貴族と、元軍人の年上妻の仮契約で結ばれた夫婦の雪国暮らし。
身を切るような寒さの中で狩りをしたり、仕留めた獲物の解体作業をしたり、暖炉の火で料理をしたり。毎日の生活は穏やかに過ぎていく。
そんな二人の日常を綴ったほのぼの恋愛物語。
こちらは小説家になろうに掲載されている作品です。宝島社による書籍化もされています。また、コミックPASH!にてコミカライズされており、現在pixivコミックでも閲覧することができます。
夜会で出会った若き領主リツハルドと、今を時めく元軍人ジークリンデが、リツハルドが治める僻地の雪国でまったりスローライフを送る物語です。
ほのぼのしたストーリーで、読んでいてほっこりする作品です。
リツハルドとジークリンデの恋模様や、雪国ならではの生活が描かれています。
こちらも読んでいて安心できる作品です。
本好きの下剋上
今回ご紹介するのはこちら。
「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~」
作者:香月 美夜
本が好きで、司書資格を取り、大学図書館への就職が決まっていたのに、大学卒業直後に死んでしまった麗乃。転生したのは、識字率が低くて本が少ない世界の兵士の娘。いくら読みたくても周りに本なんてあるはずない。
本がないならどうする? 作ってしまえばいいじゃない。
目指すは図書館司書!
本に囲まれて生きるため、本を作るところから始めよう。
(小説家になろうより引用)
こちらは、小説家になろうに掲載された長編作品です。また、TOブックスにて書籍化、comicコロナにてコミカライズもされています。
さらにアニメにもなっており、2019年10-12月に1期、2020年4月から2期が放映されます。
こちらも非常に読み応えがあり、休日が溶けます。
ストーリー
高熱をきっかけに異世界転生していると気付いた主人公マイン。前世で大好きという言葉では語れないくらいの本の虫だった彼女は、この世界に庶民が手に取れる本がないどころか紙も羊皮紙を使っているような文化だと知り、絶望します。
そこで彼女は、「本がないなら作ればいいじゃない」と、前世で詰め込んできた知識を活かして本づくりを行い、世界を席巻していく、という物語です。
著者のコメントにもあるように、序盤は異世界転生したせいなのか主人公の性格にもやっとさせられますが、徐々に世界に馴染んでいきます。
人物
ストーリーが進むにつれ、関係性が変わったりするので一概に語ることはできませんが、主人公CPの関係がとても好きです。
言葉にすることが難しいけれど、いちばん大事な存在である、そんな関係です。
周囲の人物も、一癖二癖あるような人ばかりでとても面白いですし、周囲のすったもんだも楽しめる作品です。
序盤の主人公の性格や、本に関する知識がすごすぎることに若干首をかしげることもありましたが、ストーリーとしてはかなり面白いです。
また、ドキドキワクワクするアクションのような場面や、心にそっと触れるような場面まで、いろんなシーンがあるので、読んでいてとても楽しいです。
ぜひ読んでみてください(ただし空き時間が溶けます)
女王の化粧師
今回のおすすめはこちら。
「女王の化粧師」
作者:千 花鶏
女王と王女を立て続けに失い、五人の候補者が次期女王の座を争う、芸妓の小国デルリゲイリア。王都の娼館で働く顔師の前に、女王候補のひとりに仕える男が現れる。
――ミズウィーリ家が一女、マリアージュの化粧師として、あなたを迎えたい。
マリアージュ。彼女こそ女王候補に選出されながら、最も玉座に「遠い」と侮られる娘。
男の名をヒース。ミズウィーリ家当主代行。有能な白皙の美貌の青年。
男が求めた顔師を、ダイ。弱冠十五の若年ながら腕利きとして最も望まれる化粧師。
これは、覇者の座を求めて足掻くものたち、それを傍観するもの、そしてその影にあった、ひとりの化粧師の物語。
このお話は、女王候補が名君となって、主人公カップルが大恋愛の末に結婚するハッピーエンドです。
(カクヨムより引用)
こちらは本当に好きな作品で、「とりあえず読んで!!!!」と言いたい作品です。
カクヨムやなろうにも掲載されていますが、一番更新が早いのは作者様の個人サイト「BARROCO」です。
また、現在ビーズログ文庫にて書籍1巻が発売されています。
さらに、コミカライズもされており、最速はマンガUP!、そのほかpixivコミックにも掲載されています。
現時点で、文庫本に換算すると10冊以上の文章量だそうです。
しかし、中だるみはなく、読んでいるうちにどんどん引き込まれてしまうような作品です。
ストーリーがすごい!
散りばめられた言葉の奥に潜む本当の意味が、読み進めていくうちにわかります。
後から「あのときの言葉はそういう意味だったのか!」と驚く、本当にすごい作品です。
特に、序幕での数々の言葉たちが、後からどんどん本当の意味が分かってきてすごいです。
何度でも読み返したくなるような作品だと思います。
もちろん、序幕だけではなく一幕、二幕、三幕と進んでいくにつれて重厚なストーリーが積み重なり、続きを読むのがやめられませんでした。休日が溶けます。
登場人物がいい!
花街出身の化粧師、主人公ダイ。
上流貴族の当主代行を務める青年ヒース。
癇癪持ちの女王候補マリアージュ。
メインの登場人物である彼らだけでなく、出てくる皆それぞれに魅力があり、欠点があり、すごく人間臭い彼ら。
好きにならざるを得ないです。
最後はハッピーエンド!
現状、皆傷付きながらも足掻き藻掻いている彼らですが、結末ではハッピーエンドになると作者の千花鶏様自ら公言しています。
今の時点では、なかなか彼らが幸せになるところは想像しにくいですが、彼らの心で思うことが実現したら、きっと幸せになれると思うし、特に主人公は幸せになってほしいと強く思います。
ハッピーエンド好きも、ちょっとギスギスしたものが好きな人も、安心して楽しめる作品です。
最後はハッピーエンド!ハッピーエンドです!!
以下はネタバレ込みの感想です。
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伯爵令嬢の婚約状況
今日のおすすめはこちら。
作者: 山吹 ミチル
小説家になろうに掲載されている作品です。また、一迅社アイリスneoにて書籍化もされています。
タイトルだけを見ると、今はやりの悪役令嬢モノや婚約破棄モノが思いつきますが、こちらはそうではありません。
以下紹介文の引用です。
わたしには親の決めた婚約者がいる。公爵家の嫡男であるその婚約者は、非常に女性に人気があるらしい。そしてわたしは社交界デビュー早々、彼に愛人候補がいるということを知った。彼女はどうやら夜会でわたしに喧嘩を売ってきた様子。ということはこの喧嘩買ってもいいのよね?そうよね? やったわ、女のドロドロガチバトルなんて大好物です! (普通の幼馴染恋愛モノです)
この作品では、主人公やその友人たちは幸せで終わるところがよいです。
昨今の悪役令嬢や婚約破棄を題材にした作品では、結局それまで親しくしていた人が不幸になることも多いですが、この作品では身近な人たちには不幸が起きることもなく、終始アイリーンとフィリップがいちゃついているので、平和に読むことができます。
読んでスッキリしたい!という人にとってはやや物足りないかもしれませんが、こういうハッピーエンドな作品が私は好きです。